これまで、使命は消えない情熱に目を向けるところから始まること。
そして、その人の優れたところが失われず、社会に届く形で表現されることの大切さについて書いてきました。
今回は、その使命がどのように現実の中で形になっていくのかについて書いてみたいと思います。
使命は、一度言葉にしたら終わり、というものではありません。
言葉にしてみて、動いてみる。
人との関係性の中で形にしてみる。
活動にしてみる。
誰かに届けてみる。
うまくいったことも、うまくいかなかったことも受け取り直す。
そしてまた、言葉を整えていく。
その繰り返しの中で、使命は少しずつ深まっていくのだと思います。
一人で考えているだけでは、見えにくいものがある
もちろん、一人で内省する時間は大切です。
静かに振り返ること。
自分の過去を見つめること。
何に喜び、何に違和感を覚えてきたのかを確かめること。
そうした時間がなければ、自分の内側にあるものに気づくことは難しいかもしれません。
ただ、一人で考えているだけでは、見えにくいものもあります。
自分にとって当たり前すぎることは、自分では価値に気づきにくいからです。
長く続けてきたこと。
自然に反応してしまうこと。
人からよく相談されること。
なぜか放っておけないテーマ。
自分では普通だと思っているものの、人から見るとその人らしさが表れていること。
そうしたものは、本人にとってはあまりにも自然なので、自分では重要なものとして扱っていないことがあります。
だからこそ、対話が必要になるのだと思います。
誰かに話しているうちに、自分でも思っていなかった言葉が出てくる。
質問されて初めて、自分が何を大切にしていたのかに気づく。
何度も出てくる言葉の中に、自分の軸が見えてくる。
対話は、外から正解を与えられる時間ではありません。
自分の中にすでにあるものを、少しずつ見える形にしていく時間です。
そして時には、自分が平均点に置きにいっていないか、本来の優れたところを失っていないかを、静かに見つめ直す時間でもあります。
情熱は、社会の中で形になることで使命に近づいていく
消えない情熱は、自分の内側にあるだけでも大切なものです。
しかし、それが誰かとの関係性の中で少しずつ形になり、誰かに届く価値へと育っていくとき、使命は現実のものに近づいていきます。
最初から大きな形でなくてもいい。
人との関係性の中で形にする。
活動にする。
事業にする。
社会の中に、小さくても実装していく。
その過程の中で、情熱は少しずつ輪郭を持ちはじめます。
社会実装というと、大きな仕組みをつくることのように聞こえるかもしれません。
ただ、ここで言いたいのは、もっと小さなことです。
一人の相談に乗ること。
小さな場を開くこと。
自分の経験を言葉にして、必要としている人に届けること。
目の前の人に、自分だからこそできる関わり方をしてみること。
そうした小さな実践も、社会の中に価値を置いていくことなのだと思います。
使命は、最初から完成された言葉や事業計画として存在しているとは限りません。
むしろ、何度も話し、試し、振り返り、また言葉にしていく中で、少しずつ現実の中に立ち上がっていくものなのだと思います。
その小さな実践が積み重なっていくと、やがて活動になり、事業になり、誰かにとって必要な価値になっていくことがあります。
自分の中にある消えない情熱を、誰かとの関係性の中で少しずつ形にし、社会の中で使えるものへと育てていく。
その歩みの中に、使命に生きるということの実感があるのだと思います。
1on1は、消えない情熱を言葉にする時間
ベルーフの1on1では、使命を抽象的な理念として扱うのではなく、その人の現実に根ざした問いとして扱います。
何に反応しているのか。
なぜ、それを忘れられないのか。
どんな人に届けたいのか。
その情熱は、どんな形であれば社会の中で意味を持つのか。
今の仕事や事業の中で、どこから実装できるのか。
こうした問いを、対話の中で丁寧に見つめていきます。
日々、誰かの相談を受け、判断し、責任を引き受けている人ほど、自分自身の内側にある声を後回しにしてしまうことがあります。
本当は何に向かいたいのか。
どの仕事に、深い納得感があるのか。
何を続けるべきで、何を手放すべきなのか。
自分が社会に実装したい価値は何なのか。
そうした問いは、日常の忙しさの中では、なかなか扱いにくいものです。
だからこそ、1on1という時間に意味があるのだと思います。
評価されるための時間ではなく、急いで答えを出すための時間でもなく、自分の中にある消えない情熱を、少しずつ言葉にしていく時間。
そして、その人が本来持っている優れたところや、第三の表現の仕方を、もう一度丁寧に見つめ直す時間。
その対話の積み重ねが、使命を現実の判断や行動へとつなげていくのだと思います。
最後に
使命を明確にすることは、急いで答えを出すことではありません。
自分の中に長く残っているものを、対話の中で丁寧に見つめ直すこと。
そして、それを今の仕事や活動、これからの事業の中でどう形にしていくのかを考えること。
ベルーフの1on1では、その時間を大切にしています。
また、その先に、志を持つ人同士が関係性の中で育ち合う場として、Catalystも少しずつ始まっています。
一人の内側にある消えない情熱が、対話によって言葉になり、関係性の中で育ち、社会の中で形になっていく。
ベルーフは、その歩みに伴走していきたいと考えています。
